2024/12/19 14:54

いつ頃からマーラーを聞き始めたのだろう?
確か最初は名曲全集に入っていた「さすらう若人の歌」だったな。
次はバーンスタインの交響曲第1番「巨人」か...ジャケットに惹かれて買ったけな。
CBSがSONYになる前の日本コロンビア盤だったな。
次は...あ!ワルターの「大地の歌」だった!
...と、思い出してゆくと、
17歳、高校2年生の頃にマーラーを聞き始めていたのですね(^^;。
考えたら、もう55年もマーラーを聞いてきているのか...。
1970年、高校3年の時に大阪万国博が開催され、
万博クラシックで海外のオーケストラが来日、
ジョルジュ・プレートル指揮パリ管弦楽団の第1番や、
バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルの第9番を聞きに行ったのでした。
バルビローリのマーラーの録音(第6番、第9番で第5番は当時新リリースでした)
を知ったのもこの頃です。
クレンペラーのマーラーを知ったのはその少し後だったか...。
クレンペラーでは、特に「大地の歌」に大感動、
今までも実演・録音を含めて夥しい様々な演奏家の「大地の歌」を聞いてきましたが、
クレンペラー盤を超える「大地の歌」には出会えていません。
歌手もいいですよね、
フリッツ・ヴンダーリッヒのテノール、
クリスタ・ルードヴィッヒのメゾ・ソプラノとも素晴らしく、
これこそ、永遠の名演奏の名録音だな...と思っています。
実際には、いっぺんに録音されたものではなく、
フィルハーモニア管弦楽団の解散騒ぎなどがあり、
全曲では少し間をおいての録音ですが、
全く気になりません。
LP、CDも、同じ録音にも関わらず、たくさん買いました。
今も発売国を変えていくつか家にあります。
現在出品中の国内盤も、
国内盤最初の東芝赤盤(半透明の赤色でした)ではありませんが、
音はなかなかに良いです。
第1楽章冒頭で、少し飽和しているように聞こえますが、
元のオリジナル盤も程度の差こそあれ、ほぼ同じです。
たぶん、クレンペラーはリハーサルよりも、
録音本番で凄い音をオーケストラから引き出し、
録音エンジニアを慌てさせたことでしょうね(^^;。
よく、そういう録音に出くわします。
歌手が出てからは、録音も、もう立派の一言で、
第6楽章最後、荒涼とした虚無的な大地に、
旅人が旅立ってゆく情景がまざまざと脳裏に浮かびます。
マーラーが得たであろう中国の音楽の情景を、
少しやりすぎのように、
まざまざと演奏させてしまったクレンペラーは凄い指揮者だったんだなと、
改めて思います。
凄いですよ、クレンペラーのマーラー:「大地の歌」。
今出品中のLPレコードは売り切れ御免です。