2025/04/06 11:20

中古CDや中古LPレコードを売っているだけでは何なんで、ブログで新たなシリーズを始めます。
題して「椅子縛りのCD&LP」。
SMは関係ありません。
「金縛り」という、妖怪に捉われて動けなくなる言葉がありますが(本当は疲れやストレスからくる「睡眠麻痺」だそうです)、「感動して椅子から立てなくなった」ということで「椅子縛りのCD&LP」(^^;。
販売していないものが多いですが...。
まあ、自分のコレクションなもんで。
長く、クラシックのLPレコードやCDを聞いてきていると、たまに「椅子から立てないほどの感動」を味わうことがあります。
そういうのを取り上げてみようと思います。
まず最初は...そうです、ハンス・クナッパーツブッシュの1963年1月24日のブルックナー:交響曲第8番ライヴのCD。
それも、後年、放送局からテープを取得したDREAMLIFE盤ではなく、DISQUES REFRAINという、音源は出所のよくわからない、音の悪い海賊盤。
小生が初めて聞いた同曲はLPで、フルトヴェングラーの1944年の放送用録音だったと記憶しています(日本コロンビア盤だったか)。
音もよくなく、繰り返しの多い楽曲だなあ、と思って、その実、よく分かりませんでした。
まだブルックナー自体が一般的な頃ではなく、小生も若かったですし。
その後、朝比奈隆やカラヤン、シューリヒトなどを聞いてみましたが、クナッパーツブッシュのWESTMINSTER盤が自分には一番しっくりきました。
ところが、CDショップで怪しげなジャケットの海賊盤を発見。
それがWESTMINSTER盤と近接した時期に録られた、1963年1月24日のライヴ録音でした。
全曲に漂う緊張感が素晴らしく、WESTMINSTER盤も素晴らしいですが、第3楽章など、それを上回るクナッパーツブッシュの指揮に涙なくしては聞けませんでした。
久しぶりに当該CDを引っ張り出してきましたが、記憶よりも音はいいですね(^^)。
うれしい誤算でした。